こんにちは。鈴木です。
当たり前の話ですが、一般的なTシャツの「天竺」と呼ばれる生地は、糸を織って作られます。
その糸には細かく様々な種類がありますが、ざっくりと「リングスパン」と「オープンエンド」に分類できます。
国内企画のTシャツは、綿をロープ状に撚って作られる「リングスパン」の糸が使われることが多くて、目が細かく、滑らかな生地感になるのが特徴です。
アメリカ生まれのTシャツメーカーは、空気の流れで繊維を撚る「オープンエンド」の糸の使用が一般的で、ざらっとしたドライな質感が魅力です。
GILDANや今はなきALSTYLEなどがまさにそれです。
IZUMIYA内で言うと、SUPER MARKETで販売しているTシャツのほとんどがオープンエンドのTシャツです。
ここからが本題でして、僕はその「オープンエンド」のTシャツを購入して、着用前にまずすることがあります。
それが、『乾燥機でシバく』という行為です。
GILDAN等、アメリカ企画のTシャツを買って、丈が長いと感じたことはありませんか?
ハードな乾燥機でバチバチにシバけば、その問題は解決です。
まずはご自宅の洗濯機で水洗い、脱水をかけてください。
その後、コインランドリーに持ち込み、ガス乾燥機にブチ込みます。
パワーのある「ガス」乾燥機というのが重要ポイントなので、電気式の乾燥機に入れないように注意しましょう。
お金を投入、そのまま30分ほどシバき回します。
30分後、着丈が一気に縮んでいるかと思います。
「アメリカは乾燥機文化だ」と、ある方が言っていました。
アメリカ生まれのTシャツは、きっと縮むことを想定した、ちょい長めの着丈の設定なのだと思います。
縮む以外のもう一つのメリットとしては、空気を含んだ糸が「洗い」→「急速乾燥」の過程で一気に詰まるので、ガシッとしたタフな質感に変わります。
「アメリカ人はとにかくCOTTONの服が好き」と、別のある方が言っていました。
このガシッと感が、アメリカらしさなんだろうなと感じます。
後ろが未洗いの状態のTシャツ、手前がシバいた後の同じTシャツです。
同じXLのサイズですが、ビフォーアフターでここまで変わります。
着丈:75.5→68.5(cm)
肩幅:55.5→53.5(cm)
身幅:58.5→57.5(cm)
袖丈:21.5→20.5(cm)
横にも若干縮みが出ますが、縦に大きく縮み、なんと7cmも着丈が短くなっています。
着用画像も載せておきます。175cmでDELTAボディのXL着用です。
↓ビフォー
↓アフター
乾燥機でシバいたことで、良いバランス感になりました。
ちなみに、杢グレーやアッシュグレーといったカラーには1~2%ポリエステルが入っていることが多く、白ボディほどは縮まない印象です。
その辺も踏まえ、今後のサイズ選びの参考にしていただければ、と思います。
もちろん、あまり縮ませたくない場合は普通に陰干しや部屋干し等していただければ、です。
こんな感じで、商品紹介を一切しないブログも、たまには良いかなと思いました。
この夏も、Tシャツシバいていきましょう。
鈴木
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