ファラオ

こんにちは。鈴木です。

先週くらいから一気に寒くなり、いよいよ冬用アウター探しを本格的に始めようとしている方が多いのではないでしょうか。

個人的に今期プッシュしたい冬アウターが入荷し、今週末（11/16）の土曜に発売となりますので、ここでご紹介させていただきます！

O.E.M. “PHARAOH COAT” (IZUMIYA exclusive) ￥69,000+tax

まず名前がかっこ良いです、「ファラオコート」。

聞いたこともなければあまり既視感のないコートというか、街で人が着ているところをあまり見たことがないアウターかもしれませんが、古着に詳しい方には珍しくはないのかもです。

このファラオコートと呼んでいるアウターの元々は、アメリカ・ニューヨーク州の受刑者就労支援プログラム、その名も”Corcraft”というのがありまして、そこで製作された90’sのマックジャケットからきています。

受刑者の手によって作られたというその背景も、やばい匂いがして良いなぁと、真面目に生きてきた自分は思うわけです。

（気になって調べてみると、90年代にSupremeでもそのマックジャケットを元ネタにしたアウターを過去に作っていました。）

まずは一回試してみようと、Supreme同様にコレをサンプリングしたと思われる某アメリカメーカーの古着をフリマサイトでポチってみたのですが、実際着てみるとやっぱりちょっと野暮ったいんですよね。

質感とデザイン的に、ワーカーっぽくなりすぎてしまうというか、着こなせずに結局普段着として一度も着ることはなく、、。

とは言え、これがこうだったらなぁ、といういうのが明確にあったので、どうしてもそれを形にしたいと思い、今回の企画を進めていきました。

O.E.M.ではそのマックジャケットをまず黒で統一したカラーにし、素材は柔らかいモールスキン、身幅をゆったりさせてミディアムコートのようなバランスにし、上品かつ都会的な印象に仕上げています。

雰囲気をわかりやすくお伝えすると、王道のワークブランド、カーハートに近さを感じつつも、それをもっと柔らかくしたような印象で着ていただけます。

ハードすぎない、ワーク感。

アメリカの匂いを残しつつも、程よい塩梅に仕上げているところがポイントです。

ヒゲを生やした男っぽい方はもちろん似合いますが、ビジュアルのように中性的な雰囲気の方にも似合います。

次におすすめなポイントとしては、キルティングの裏地でかなり暖かいというところです。（内ポケットも有り）

そして意外と軽い。

軽さと暖かさ、これはアウター選びの基準として譲れない方も多いと思います。

デザイン面では、着ている人が少なく被らない、シンプルなデザインですが主張がある、トレンド意識せずに定番として長く着れそう、ちょっと強そうに見える（笑）、みたいなところがおすすめなポイントです。

ミディアムコート丈でジップアップのところとか、ジップ一番上の使い道あまりなさそうなボタンのディテールとか、ちょっと違和感あるデザインが好きなところですが、反面、首元や袖口は編み立てのリブ、ウールライクな杢調のキルティング裏地、しっかりしているところはちゃんとしっかりしている、そのバランスが良いのです。