「無題2」

右から左,左から右へと左右交互から聴こえるビートの音。

目を瞑り聴く音はクラッと。暗闇の中、目を開けると左右の音を目で追ってしまう。

流れる音は一緒、感じるものは違う。

耳を包み込もうとするイヤパッドの僅かな隙間から聴こえるサイレンの音。それはリアルで作り込めない世界。

出来上がった音はある様で無い気がする。あれはあの音これはこの音と勝手に刻み込まれる。

それは、目を瞑って聴いた音なのか、開けて聴いた音なのか。瞑って聴いたのであれば、それはその音しか存在しないのかも知れない。ですが、開けて聴いたその音は一つでは無く、無数なものに変わると思う。

意味あるものをそのまま枠に嵌めて着る、意味あるものを意味の分からず着る、意味のあるものを意味不明に着る、意味分からないものを意味ある様に着る、意味分からないものを意味分からないまま着る、意味分からないものを新しい意味を作り着る。

正解なんて無く、人それぞれの好き嫌いで分かれる。

ただ、そもそも意味が必要なのか？とも思う。

カッコ良ければいいでしょ！

背景や作り手の想いを買ってから気付くのは、増して上がる。

誰々が着てるから着る、今後高くなりそうだから買う（手放すまで考えて）。

これもこれでいいとは思います。

音はモノであり服も音。

服も音も合わせ方、着る場所、季節、時間、によって変化するモノであり一つではない。

SPM好きの方は勿論、まだ買われたことが無い方、モノの見方聴き方を変えて如何でしょうか。

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