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Sneakers Background vol.1 “adidas GONZALES 2”

こんにちは。PLAYGROUND NAGOYAのnatsukiです。

 

何かに「ハマる」にはある程度のきっかけがあると思います。

僕がバスケットにハマったのはライジョン・ロンドという選手のトリッキーなプレーに魅せられたからですし、ASIAN KUNG-FU GENERATIONにハマったのは読んでいた漫画の登場人物が聞いていたからです。

そんな僕がスニーカーにハマったきっかけはというと。第一次ハマりが「格好良い」と言うきっかけ。第二次ハマりが「スニーカーの背景やストーリー」でした。

この第二次ハマりがあまりにも深い沼でした。ので皆さん一緒に沼にハマろうと言うお誘いでございます。

ということで「Sneakers Background」と題しましてそこそこの頻度でスニーカーを紹介していこうと思います。

どうかお付き合いいただけますと幸いです。

 

vol.1は個人的にはadidasの中でトップ10には入るほど好きな一足でもある「GONZALES 2」(以後GONZ 2)でいこうと思います。

adidas GONZALES 2
SIZE : US 9.5 (27.5cm)
PRICE : ¥11,000- (tax in)

GONZ 2はマーク・ゴンザレスというアメリカのスケーターのシグネイチャーシューズの二代目です。

この人がマーク・ゴンザレス。本人を知らなくてもこのマークを見たことある方は多いのではないでしょうか。

そんなGONZシリーズですが初代は1998~1999年ごろに制作されております。

初代 GONZ 1

二代目となる本作は2000年製。僕の私物のGONZ 2は1999年製です。

「この年代のスケートシューズはファットなシルエットのものが多い。」とよく僕は商品説明で綴りますがより詳細に今回はお伝えできたらなと。

まずは軽くスケートの歴史を。

スケートのはしりになったものは1940~60年代あたりに存在した木の板に車輪をつけたものと言われていたりします。

その後70年代になりサーファーがなどの間で人気が出ていき、70年代後半になるとアラン・ゲルファンドと言うスケーターが「オーリー」と言う技を開発しました。

このオーリーがスケートシューズの歴史に大きく関わることになります。

オーリーという技は後ろ足でボードを弾き、前足でボードを擦り上げることでボードと一緒に飛ぶという技。言葉では難しいので動画貼っておきます。

オーリーとは

そう。前足でボードを擦り上げるのです。スケートボードには滑り止めのためにヤスリのようなものが張られています。

つまり、擦り上げる部分の消耗が激しいのです。

 

それで「なんで90年代や00年代のスケートシューズがファットなのか」と思った方もいるかもしれません。

そこがミソです。90年代になると今度はロドニー・ミューレンと言うスケーターが台頭してきました。彼はオーリーをしながら板を回すトリックをよく行っていました。

このボードを回す技ですが普通にオーリーをするよりもさらに強い力で擦り上げる必要がありました。

これで繋がったと思います。

擦る力が強くなった→シューズの擦れる部分の消耗が激しくなった→素材を重ね、削れても大丈夫なデザインになった

と言うわけです。

AIRWALKのVELOCITY、NIKEのTROG、adidasのADIMATICなども同じ背景だと思います。

改めてディテールを。

オーリーをする際に削れやすいのはつま先の少し外側の部分。だいたい小指あたり。その部分は見るだけでも三層に重ねられたデザインになっています。

それだけでなく、削れて紐が切れないようにシューレースホール(靴紐を通す穴)が直接ボードに当たらないようなデザインになっていたり、ホールがプラスチックになっていたり、

履き口のクッション性を高めるデザインだったりと。シューズから背景を知れますし、逆に背景からどの年代のスニーカーか推測することもできます。

 

その後、スケートシューズがどんどんスリムになっていった背景には素材の進化であったり、トリックの質が変わってきたことなどが挙げられます。

 

もちろんファッションとしての背景も持ち合わせており、当時のスケーターはそれこそウエスト36、38などの太めのパンツによく合わせていました。

このファットな見た目のシューズが実際に作られ売れるわけです。

 

そして今現在、基本的に少しオーバーサイズが主流だと感じています。

そう、つまりこの年代のスニーカーはむしろ今、合わせやすいのです。(正直、細いパンツに合わせるのはオススメしません。ミッキーみたいなバランスになります)

adidas GONZALES 2

サイズ感としては一般的な27.5cmといった感じで大きくも小さくもないとは思います。

写真を見てもらえると分かるように塗装の剥がれやひび割れが少し見られます。ただソールの減りも少なく再接着もしていますので年代の割には状態は良い方だと思います。

 

 

いかがだったでしょうか。vol.1ということで書いてみましたがやはりスニーカーは面白い。改めて深く知ることができるので書いていても楽しかったです。

こんな感じでちょこちょこ書いていきます。今回は1ブログ1足でしたが、もしかしたら(キツくなってきたら)1ブログで数足紹介するかも知れません。

今後ともお付き合いいただけますと幸いです。

 

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